S&P500とは
1941年にスタンダード・スタティスティックス社とプアーズ出版が合併しStandard&Poor’s社が設立。Standard&Poor’社は後にMcGraw-Hill(マグロウヒル)という会社に買収され、現在はS&P Global(S&Pグローバル)という社名になっています。
ざっくり言うとS&P Global社が米国の優良企業500社を集めた指数ということです。

S&P500の特徴
➀構成銘柄上位10銘柄で36.4%の割合(時価総額加重型の指数)
②厳格な採用基準
③現在はIT・金融が主力セクター
④単位はポイント
⑤EPS(1株当たり利益)が右肩上がり

解説
特徴を1つずつ解説していきます。
➀構成銘柄上位10銘柄で36.4%の割合
今をときめく米国株のスーパースター、エヌビディアが7.3%の構成比がありますね。オルカンと同じ「時価総額加重平均型」のインデックスファンドなので、時価総額が大きな会社をたくさん組み込むという仕組みです。
↓下記をご覧ください6月末時点での上位10です。

②厳格な採用基準
S&P500の採用基準(ざっくり)
- 米国企業であること(資産の所在地や売上が出ている地域、上場場所などを総合的に判断)
- 時価総額が61億ドルを超えること(日本円にして約6,600億円、日本企業には200社ほど)
- 浮動株比率が最低50%あること(実際に株式市場で流通している株式の割合)
- 健全な財務であること(直近の四半期が黒字決算、かつ直近4つの四半期の利益の合計がプラス)
以上の採用基準にはなっているが、全ての条件は明かされていない。
③現在はIT・金融が主力セクター

S&P500のセクター比率
- 情報技術(IT):33.1%
- 金融:14.0%
- 一般消費財:10.4%
- コミュニケーションサービス:9.8%
- ヘルスケア:9.3%
米国といえば「ハイテク」というイメージ通りの数値ですね。その時々によってセクターの移り変わりは激しいので、時代が反映されていくのがセクターだと理解しておきましょう。
④単位はポイント
日経平均株価の単位は「円」ですが、S&P500の単位は「ポイント」です。
- 1941年~1943年のS&P500構成銘柄株価の平均を、10ポイントとする。
- 上記を基準とした増減を、ポイントで表す。
上記がポイントの仕組みになっています!
1940年代に10ポイント台だったので、6300ポイントの現代は630倍に成長したと言えますね!恐るべし成長率!世界経済の覇権は米国にあり!といった気分です。

↑ここ10年を見ても素晴らしい成長ですね
⑤EPSが右肩上がり
EPSは、1株当たりの利益のことであり、株式投資において非常に重要な指標です。
EPSを見れば企業の収益性が分かるため、伝説の投資家ウォーレン・バフェット氏も重視しています。
利益を出せない会社を除外する、利益を出せる会社を組み入れるという「新陳代謝」をし続けることで、このまま成長していけるインデックスであると言えると思います!

まとめ
まずは小額から積み立てを始めてみよう!始めた先には株主になった景色が広がっています!

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